皆さんこんにちは!
災害医療大学:医療防災学科です!
「0から始める薬局BCP策定講座」ということで、
前回は優先業務に必要な物を把握しました。
今回は必要な物〈業務資源〉のリスク評価を行います。
使用するシート
前回のステップで左側は埋まっています。
今回は右側を埋めていきます!
想定される被害
まずは自薬局に想定される被害を思い出しましょう。
業務資源によって想定される被害は異なります。
電子天秤や自動分包機は停電や損傷によるリスクが、
秤量皿や医薬品は散乱が考えられます。
水関連の被害が想定される場合は汚染も大きな被害となります。
外部からの供給に依存している資源〈医薬品や薬包紙など〉は供給が止まることが最大のリスクとなりますね。
それぞれの業務資源がどのようなリスクがあるのかを書き出します。
予防策の検討
業務資源それぞれの被害想定が書き終わったら、
「どうしたら被害をおさえられるのか?」を書き出しましょう。
例として消耗品を数日分備蓄しておくこと、散乱しやすいものは固定された場所で保管することがあげられます。
予防策を講じたうえで使用可能か?
予防策を講じたうえで、その業務資源が使えるのかを判断します。
「使用できればいいな~」のような楽観的なことではなく、客観的に判断しましょう。
使えるものには○を、使えないものには×を記載します。
優先業務を行うあたって、どうしても欠くことのできない業務資源が使えないという判断であった場合、下線を引き強調しましょう。
後程対策を考えます。
リスク評価の検討例
処方箋監査・疑義照会
業務番号1番
薬袋・医薬品情報発行
業務番号2番
計数調剤(錠剤、カプセル剤)
業務番号3番
散剤計数調剤
〈業務番号4番〉
電気の予防策がなく、現状の対策では停電することが想定されます。
そのため、電子天秤、自動分包機が使えません。
液剤調剤
業務番号5番
外用剤調剤(軟膏剤等)
業務番号6番
調剤監査
業務番号7番
一般用医薬品の販売
業務番号8番
以上が業務資源のリスク評価です!
次回から具体的にどうするのか?を決めていきます!
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