どうしたら業務を継続できるのか?~薬局BCP策定ステップ9~

BCP
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皆さんこんにちは!

災害医療大学:医療防災学科です。

 

0から始める薬局BCP策定講座」ということで、

前回は優先業務に必要な物品がどのような被害を受けるのか、対策を考えました。

その中で「現在の対策でも使うことのできない業務物資」が見つかりましたね。

 

今回は、それでもなお業務を継続するためにどのような工夫を行うのかを考えましょう!

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使用するシート

このシートの左側を埋めていきます!

右側は次のステップで埋めます!

やること

完全に復旧するまでどのように営業するのか対策を考える

発災からの時間経過と業務の復旧から、各サービスレベルを3つに分ける

そもそも優先業務とは?

優先業務とは、サービスの方法・手段・内容を変更してでも行うべき業務です。

優先業務を行いたくても、業務資源がないと継続できません。

つまり、以下のように優先業務が分けられます。

×:業務を全く継続できない

△:どうにか工夫してなら業務を継続できる

○:通常通りの内容で業務をできる

「どうやって工夫して業務を継続するのか」

各優先業務で使えない業務資源はなにでしょうか?

代替策はないのか、どうにか工夫したら継続できるのかを考えます。

 

工夫のしかたは大きく分けると2つあります。

サービス提供方法・手段を変更する

何か使えないものがあるならば、別のもので代用しちゃえ!!

といった方針です。

 

例としては以下のようなものがあげられます。

薬袋の作成:プリンタの代わりに、手書きにより作成

散剤の秤量:電子天秤の代わりに、上皿天秤により秤量

散剤の分包:自動分包の代わりに、薬包紙による手分包

液剤の秤量:秤量用器具の代わりに、目盛付き滅菌済み投薬瓶により直接秤量

軟膏剤の混合:コンディショニングミキサーの代わりに、軟膏版と軟膏へらにより混合

サービス内容(量・質)を変更する

例として以下のようなものがあげられます。

調剤日数の短縮〈量〉

各局時間の短縮〈量〉

錠剤の粉砕調剤の中止〈質〉

いつ、どの程度まで復旧できるのか?

発災から、3時間、6時間、12時間、24時間、72時間、1週間、1か月後のどのタイミングまでに完全に復旧〈○〉させるのか

どのタイミングまで代替策〈△〉で対応するのか、その対応策は何か?を考えます。

 

発災直後は薬剤師が足りないよ!!という方は、

3時間までは薬剤師がいないため、業務不可=×

6時間で薬剤師1人到着・・・1人で営業=△

12時間後には薬剤師2人で営業=△

24時間後には薬剤師4人で営業=△

72時間後にはシフトも組めるから、通常営業=○

といった流れになります。

 

最後に「目標とするサービスレベル」に○△×を書き込み、詳細を書き込めば完成です!

記載例

例を見ていただけばわかりますが、

基本的なことが決まれば残りはほとんど同じです。

散剤計数調剤

処方箋監査・疑義照会

薬袋・医薬品情報発行

計数調剤(錠剤、カプセル剤)

液剤調剤

外用剤調剤

調剤監査

一般用医薬品の販売


あともう1ステップでBCP第一版が完成します!

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